アークレインボウ 最大直径25cm

(原名Rainbow/NTカタログno.E7-13)
クラーセン氏を追随する多くの若手デザイナーの一人、ヒリック(Heiko Hillig)氏の1996年の作品。虹色のアーチが美しい。バランスのコツをつかめば、だれにでも簡単にパターン表にある芸術的なオブジェを作ったり、キュービックスなどと同様に独自の創造力を活かした造形が楽しめる。カーブを上に向けてバチでたたき、素朴な音の世界を楽しむこともできるこのアークレインボウは、1997年ドイツの玩具見本市での、木製おもちゃのデザイン賞にノミネートされた35点中第1位に輝く。また、翌年1998年には、各界で賞を得た優れた工業製品だけがノミネートされるドイツ最大のデザインコンペ「bundespreis produktdesign 1998」で最優秀の5点の中に選ばれた。この受賞は、ネフ社だけでなく玩具業界にとっても栄誉ある出来事と言われた。虹の形をした遊具はこれまでにもいくつか存在したが、数学的な原理と工業性を持ち込んだ完成度の高さが評価されたと言える。2010年夏頃からバチに加えてオレンジ色の木の玉付になり、遊びの幅がさらに広がっている。

*デザイン年を修正しました。×1997 → ◯1996 (2022.01.26)

   

アークレインボウ