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2017.05
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INFORMATION


スイス製、cuboro(キュボロ)の在庫切れに関する
ご報告とお詫び



2017年の春以降、大活躍の藤井聡太棋士のキュボロとの関わりが、多くのメディアによって報道され需要が急増したため、在庫切れが発生しご迷惑をおかけしております。申し訳ございません。
キュボロは製法上、大量生産ができないため、まだ最終的な見通しがたっておりません。
今後も、生産が進み次第、順次入荷してまいりますが、半年以上お待ちいただくことになることもございます。
大変申し訳ありませんが、ご理解いただけますようお願い致します。

キュボロが世に出たのは1985年。
当社は顧客のご要望に応じ、個別にキュボロを輸入してきましたが、その遊びの奥深さに気づき、代理店として本格的に取り組むことを決意し、2004年 cuboro社と日本総代理店の契約を結びました。 また 2013 年に公認販売店を登録制にし、当社の卸先の玩具店の中から、約 70 社が日本国内でのキュボロ公認販売店となりました。しかし、残念ながら日本の子ども達には、こういう玩具にじっくり取り組んで遊ぶ習慣が少ない事もあり、キュボロの普及はドイツをはじめ、ヨーロッパの主要国に比べ、かなりゆっくりでした。

キュボロは子ども達だけでなく、すべての年齢層が楽しむことができます。1つのセットで、幼い子のシンプルな玉ころがしから、迷宮のように複雑な3次元コースまでつくることができ、遊び手のレベルに合わせてそれぞれが楽しみを見出すことができる優れた玩具です。手のかかる技法での製作に加え、最上級の木材を使用しているので、残念ながら高価ですが、何代もその家に残って使い続けて頂ける玩具のため、価格以上の価値があると当社は考えております。

cuboro社の社長(キュボロの考案者)のEtter氏から、現状の説明と日本の皆様へのお願いの連絡が入りました。 以下要訳になりますが、ご一読いただければ幸いです。



キュボロはスイスにある小さな、しかし近代的な個人企業の木工所で生産されています。 キュボロのために開発した最先端の機械を駆使し、効率的な製造が行われていますが、いわゆるオートメーションのような量産システムではありません。さまざまな工程で熟練の技術を要し、人の手を多く介することで、他に類をみない正確で高品質なキュボロ製品の生産を可能にしています。

現在の日本における需要の急増に対して、当社の現状の生産システムで直ちに対応することは残念ながら不可能です。 これまでに、生産性を上げるためスイスの他の工場での生産を試みたり、ドイツ、イタリア、ハンガリーなど他国での生産を試みましたが、どれも価格が見合わなかったり、製品の正確さに欠けるため、断念せざるを得ませんでした。そのため、キュボロの生産は当初から完全にスイスの一社の木工所がすべてを担っています。

キュボロの基本パーツのサイズ、50㎜角を切りだすには、最低でも70㎜角の無垢の素材が必要です。きちんとした品質の木材を購入し正しく乾燥させ、生産に使用するレベルまで持ってゆくには、1年半の歳月がかかります。当社はこの期間を配慮し、木材の手配・購入を行っていますが、今回はそれでは対応できない程、需要が増加しました。そのため現在は特別な生産シフトを組み、フル稼働で生産しています。来年に向けて新しい機械の導入を試み、より短い期間での生産性を上げることで、生産量をふやし需要に対応してゆく所存です。 どうぞcuboroの特別な生産方法と生産の状況をご理解頂けますようお願いいたします。

cuboro社 社長 Matthias Etter  2017年5月




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