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2017.07
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INFORMATION


《展覧会》
ヨーロッパの木の玩具(おもちゃ) ―ドイツ・スイス、北欧を中心に

*終了しています


目黒区美術館とニキティキ はこれまで、「立方体の7 つの窓-ペア・クラーセンの世界」展(2003 年)や「遊びのなかの色と形展―クルト・ネフ&アントニオ・ヴィターリ」(2010 年)などの展覧会を協力して開催してきました。3回目となる今回は、メーカーやデザイナーの枠を取り払い、「木製玩具」にフォーカスした展覧会を開催することになりました。 主に戦後、玩具メーカーによって作られた木製玩具の魅力を《みる》《遊ぶ》《知る》の3つのテーマで展覧会を構成します。
《みる》では、ひとつの形が豊かに広がりを持つ「積木」、色や形でリズムを感じるような「パターン」、単純なものから難解なものまで様々なバリエーションの「パズル」など、いくつかのトピックにわけて紹介。
《遊ぶ》では、開館以来コレクションとともに活用されている、目黒区美術館所有のプレイコーナー用トイに、実際に触れて遊んでいただけるコーナーもいくつか設けます。
《知る》では、その作り手の考えや、素材等もできるだけわかるように展示します。今回は特別に、ドイツ・エルツ地方(ドイツとチェコの国境付近)のザイフェンから、この地方独特の技術であるライフェンドレーエン(ろくろに固定した木の輪を削り出し、それを分割して複数の動物などを作り出す木工ろくろ挽きの技術)の第一人者であるクリスチアン・ヴェルナー氏をお招きして実演を行い、貴重な技術をご覧いただきます。 今は作られていない玩具と、現在もお店にならんでいる玩具が一堂に会し、楽しい空間を作り上げています。

ニキティキの木製玩具の世界を見ていただける、またとないこの機会になりました。
目黒区美術館のHPをはこちら→ 





●開館30周年記念ワークショップセミナー「ライフェンドレーエンでつくる動物たち」
2017年7月15日(土)・16日(日)・17日(月・祝)・19日(水)《4日間》
時間:各日 第1回11:00~12:30、第2回13:00~14:15、第3回14:30~15:45(各回入替制)
*16:00~17:30は公開制作を実施(但し19日は行いません。公開制作は入退場自由)


(C)Reifendrehwerk Christian Werner


ライフェンドレーエン - 世界に類をみない手工業

ライフェンドレーエンの技術は、1800年頃にエルツ山岳地帯の玩具職人が生み出したといわれています。世界で類をみない、このロクロ技術は、当時のザイフェン村の職人にとって、衝撃的な技術でした。そして、常に故郷を重んじるザイフェンの村人により、愛情深く受け継がれてきました。この姿勢が天に届いたのか、まるで大きなおもちゃ工場の屋根のような大空に守られ、ドイツ東部のこの小さなおもちゃの村ザイフェンは、世界で有名な木製玩具の生産地となりました。
ライフェンドレーエンの職人たちは、型紙などを一切使用せず、自分の想像力だけを駆使して、自作の木製ロクロに取り付けた、水分を含ませたヨーロッパトウヒ(木の名)を、美しいミニチュア動物へと見事に削りだしていきます。
この時代にあって、芸術的といえる能力を持つクリスチアン・ヴェルナーのチームは、より美しく、価値の高いライフェンドレーエン作品の制作を自分たちの課題としてきました。伝統を守りながら革新的に前進をはかり、ライフェンドレーエンの第一人者として存続していることを誇りに思います。多くの種類のミニチュア動物が、私たちの小さな工房から世界に旅立っていきます。何年、何十年経た後にもWerner社のミニチュア動物たちをよく見れば、この技術を生み出した人や制作した人の顔が見えてくるのかもしれません。

Reifendrehwerk Christian Werner July,2017 クリスチアン・ヴェルナー
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