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2008.02.14
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EVENT

 

湯崎夫沙子氏を囲む会  「クレイアニメの魅力とテクニック」のご案内
*終了しました。ご来場ありがとうございました。

イタリア・ミラノ在住の世界的なアニメーション作家、湯崎夫沙子氏が来る3月に来日します。 湯崎氏は日本でもNHK『ナッチョとポム』やフジテレビ『ポンキッキ』などの仕事で知られていますが、活動の本拠地はイタリアとスイスです。留学中に「形そのものより、その中にある生命をいかに動かない形の中に表現するか」という自身の彫刻の真髄について話している時、テレビ広告のディレクターから「アニメーションをやってみろ」という言葉をかけられたことがきっかけで、氏のアニメーション作家としてのキャリアはスタートしました。
今回、彼女が独自に確立したクレイアニメの世界、緻密で手の込んだ制作の様子などを、映像を通してご紹介します。前回中野で開催した会では時間が足りず、お見せできなかった作品や新作など、出来るだけ多く見ていただく予定です。アニメーション制作に興味のある方や湯崎ファンにとって、氏のお話を直接伺えるまたとない機会となるはずです。是非ご参加ください。 尚、参加ご希望の方は 下記のEメール、またはFAXにて ・お名前 ・お電話番号+FAX番号 ・学校名やご職業など をお知らせください。折り返し確認メールまたはFAXをいたします。

●定員になり次第受付終了します。事前のご予約なしでのご参加は会場の都合でお受けできません。
 また今回はお子様対象ではありません。あらかじめご了承よろしくお願いいたします。
●湯崎夫沙子氏を囲む会 「クレイアニメの魅力とテクニック」(定員120名)
 ・ゲスト 湯崎夫沙子氏
 ・進 行 小柳 帝氏(ライター、編集者)

当日の内容(予定・途中休憩あり)
 ・湯崎氏紹介(映像を交えて)  20min
 ・作品紹介  PEOギャラリー 新シリーズ 30min (犬のペオが名画を紹介)
 ・初期作品と最近の作品 30min (イタリア少年合唱団の歌等)
 ・湯崎氏との自由なセッション 30min

日 時 : 2008年3月12日(水) 18:30〜21:00
      当日は17:30から開場、開始まで湯崎氏の過去の出演TV番組などをご覧になれます。
場 所 : 武蔵野商工会議所4階ホール
     JR中央線吉祥寺駅北口 徒歩5分 伊勢丹・LOFTの北側の通りを挟んだ向い
参加費 : 一般1000円 学生500円 当日会場にてお支払いください。
      皆様からの参加費は会場、機材、通信費等に使用させていただきます。

主催   湯崎 夫沙子のクレイアニメーションを広める会



© FUSAKO YUSAKI , Radio televisione svizzera



湯崎夫沙子(ゆさき ふさこ)プロフィール  2008.05作成

1960
  女子美術大学 芸術学部 図案科卒業 在学中より二科展出品 (彫刻)
1963
二科展 彫刻部 特選賞 受賞
1964
イタリア政府給費を得て留学
ミラノ・ブレラアカデミィのルチアノ・ミングッチイ教授の許で立体造形の研究

1971
イタリア優秀テレビ広告、粘土アニメで バガット・ドーロ金賞 受賞
ブランカ蒸留酒社より 作品賞 受賞

1972
カンヌ映画祭 短編粘土アニメで ライオン銅賞 受賞
1973 イタリアの独立労働許可を得て STUDIO YUSAKI を設立 以降 粘土アニメを中心に活動
1983 短編 「失われた5ツの世界」 ジェノバ市長賞 受賞
1984 イタリア・ルッカ国際アニメ映画祭で 16回グランプリ(大賞)を受賞
1985 第5回「ハラアニュアル展」 東京原美術館に参加
1989 日本 「エイボン年度賞」 の芸術賞 受賞
1990 広島国際アニメ映画祭国際審査員
1993 環境キャンペーンの為、イタリアから3名のアニメーターが選ばれ CHANNEL 5で制作した
スポットは WWF のシンボルメッセージとして世界中にテレビ放映された
1996 イタリア文化環境省主催 イタリアの7人の日本人展(於 ローマ国立伝統芸術美術館)
1998 イタリアの7人のサムライ展 4月〜11月末迄
倉敷・大原美術館、高岡美術館、新潟市美術館、三鷹ギャラリィーで巡回展示
2001 イタリア「CARTOOS ON THE BAY」国際テレビ用アニメ映画祭 プルチネルラ賞 受賞
2003 全世界アニメーター連作による 連句 ”冬の日” 制作参加
2005 イタリア パリヌーロ市国際アート映画祭 キャリア賞 受賞
2006 フランス アヌシー国際アニメ映画祭にイタリア アニメーションとして立体作品展示参加
2007 フランス アヌシー国際アニメ映画祭に 作品のパネル展示
イタリア・ブスト・アルシーシオ市主催映画祭
バルデルラ美術館にて YUSAKI FUSAKO 作品展
2008 湯崎夫沙子氏を囲む会 「クレイアニメの魅力とテクニック」開催 於:武蔵野商工会議所
イタリア「Cartoons on the Bay」国際テレビ用アニメ映画祭 プルチネルラ キャリア賞受賞


イタリアで彫刻を学んでいた頃、「動かない形の中に見えない動きの存在」という彫刻真髄について話している時に、テレビ広告のディレクターからの「それを、アニメーションをやってみたら」という言葉をきっかけに、氏の粘土アニメーション作家としてのキャリアがはじまる。1970年代、未だテレビが白黒の時代にその作品は広告として国営テレビを通して全イタリアに放映され、メタモルフォーズ(変形する)手法の作品は大人も子供も魅了し、粘土の魔法使いと云われ粘土アニメーションの一人者となった。以降、現在もミラノに拠点を置き、イタリアやスイスで粘土アニメを中心に活動。短編、テレビタイトル、ビデオクリップ、子供番組用シリーズ等の制作を続けながら、上記以外にも「ブルガリア国際アニメフェスティバル」(1983)など、国際映画祭での入賞は多数。後進の育成にも関わり、ヨーロッパデザイン学校(ミラノ・セクション)イラストレーション科で教鞭をとる(1987 から)ほか、国際アニメ映画祭での審査員も数多く務めるなど現在も活躍を継続。また2007 年、イタリア国立大学文学部学生による YUSAKI FUSAKO の全作品(2007 年8月まで)を研究テーマにした卒業論文が、認められ首席を獲得し、書籍化もされている。今年4 月にはこの40年間、イタリアをアニメーションの制作の地として選び、力強い芸術性と数多くの作品を通して日本の繊細な精神とヨーロッパの歴史あるアニメーション文化を統合させ、イタリアのアニメ界に貢献した事に於いて、Pulcinella Award alla Carriera 2008(上記年譜参照)を受賞。日本での仕事はNHK『ナッチョとポム』やフジテレビ「ポンキッキ」などで、継続中のものもあるが、活動の本拠地はイタリアとスイス。
作品は全て形と色と音で成り立ち言葉はなく、粘土アニメーションの詩人と評価されている。


進行●小柳帝 こやなぎ みかど
1963年生まれ。ライター、編集者、翻訳者、フランス語講師。
映画・音楽・デザイン・知育玩具等の分野を中心に、雑誌や映画パンフ、CD等、様々なメディアで活躍している。著書に『EDU-TOY』、『世界のグラフィックデザイナーのブックデザイン』、共書に『イタリア アニメーションの世界』、翻訳書に『ぼくの伯父さんの休暇』、『サヴィニャック ポスター A-Z』などがある。
自身の主宰するフランス語教室ROVAも好評。問い合わせ先:ECOLE_ROVA@hotmail.com