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KELLNER STECK FIGUREN/ケルナースティックフィグーレン社
ドイツ

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 ・ケルナースティック フィグーレン社とは 

 ・ケルナースティック社の歴史 

 ・THURINGERデザイン賞 審査員の言葉  

 ・ケルナースティック社製品の紹介 



ケルナースティック フィグーレン社*とは *以下ケルナースティック社と表記

80年以上の歴史がある玩具メーカー。1919年、飛行機の設計士として活躍したゲオルク・ケルナー(Georg kellner1898-1974)がライプツィヒに、飛行機や船の模型を作る会社を創立。この模型は当時世界各国に輸出され教材としても、ドイツで広く使用されました。その後、多才なゲオルグ・ケルナーは木のパーツをジョイントする新しい部品(しなやかな弾力のあるゴムチューブでできていてくり返し着脱できる)で連結するステッキ人形(=ケルナースティック)を発案し特許を取得。しかしその後時代の中でこのシリーズは生産ラインを幾度も変えるなど波乱に富んだ運命をたどります。2代目のケルナーは東独時代、このシリーズをプラスティックで生産し何十万というセットが東欧圏で売られたということです。しかし成功を収めたその工場は、国有の会社として取り上げられ、やがてその工場ではこの玩具は生産されなくなります。そして1999年、祖父の後を継ぐつもりは全くなかった孫のハンス・ゲオルク・ケルナー(Hans-Georg kellner)でしたが、ステッキ人形のクリエイティブかつ知育的な面にはじめて興味を持ち、本業の大型遊具の生産の傍ら、ケルナースティックを広めるための新しい会社を設立。復刻版とさらに独自の表現を追求し新しく開発したシリーズを商品化、ニュールンベルグ玩具見本市に出展し玩具界に再デビュー。そこでも直ちにこの流行を追わない、しかしデザイン性に富んだ玩具に多くの関心が寄せられました。いくつかのデザイン賞を獲得し、最近では国外輸出も好調。ドイツ語圏近隣諸国や日本への出荷が増加しています。

ケルナースティック社のHPがあります。→

ドイツのテレビ局ZDFで製作された「deutschland ist spitze(トップはドイツ)」 で紹介されました。ケルナースティックの制作風景も見ることができます。 (画像をクリックで動画を再生します。3分20秒)


ケルナースティック社の歴史

1919年

ライプツィヒで創立。ゲオルク・ケルナー(Georg kellner1898-1974)は当時飛行機を作るエンジニアだったが、航空機模型の組立キットを作り販売することを思い付く。こうして模型組み立てキットが生産され、世界中に輸出されるようになった。

 

1920年代

世界恐慌の中、厳しい状況を生き残るための新たな商品を考えだす必要に迫られる。そしてついに、現在のような画期的な差し込み式(=steck)ジョイントを考案、これがケルナースティックフィグーレン社のはじまりである。この時、「ねずみのクィック」「うさぎホップス」「かえるのクァック」が誕生。

1934年

タバルツ(TABARZ)に移転後、多種多様な玩具の制作にのりだした。しかし第二次世界大戦が始まり生産ラインがほぼ途絶えてしまった。ドイツの政治情勢と同じく会社も波乱に富んだ道を歩む事になる。

1965年

会社再編のため経営が息子のヴォルフガング・ケルナー(Wolfgang kellner)に引き継がれる。

1972年

会社を国有化(旧東ドイツ)し、独自の玩具にかわりプラスチック製玩具の生産に移行。

1989年

孫のハンス・ゲオルグ・ケルナー(Hans-Georg kellner)は、デザイン学校を卒業後、大がかりな木製遊具の生産を始める。

1990年

東西ドイツ統合

1992年

工場施設を買い戻す。

1993年

ハンス・ゲオルグ・ケルナーは、当初は父と祖父の後を継ぐつもりはなかったが、ケルナースティックのクリエイティブかつ知育的な面に興味を 持ち、ステッキ人形を復刻、さらにその完成に力を注いだ。

1997年

「ねずみのクイック」「うさぎのホップス」「かえるのクァック」が再び登場、また新しい仲間も加わった。これらのステッキ人形のゆかいな仲間達は“spiel gut”の評価を得た。

1999年

ハンス・ゲオルグ・ケルナーはケルナースティックを生産するための、新しい会社を設立。
ニュールンベルグの玩具見本市に出展。この初めてのプレゼンテーションで そのデザイン性に富んだスタンドディスプレイは見本市で話題を呼び、また創造性に溢れる遊びの可能性でもケルナースティック に多くの関心が 寄せられた。

2000年

「ドイツ木製玩具デザイン賞」3位入賞。(2位はジーナ社のアインシュタインが受賞)

2001年

日用品のデザインに対して贈られる、THURINGERデザイン賞受賞。




THURINGERデザイン賞 審査員の言葉

全て手作業で仕上げるという伝統ある創造性に富んだケルナースティックは、現代の子どもたちが日常的にメディアや広告から印象づけられている映像や表象の世界に相反している。そのオリジナル性が信頼を得て今回の受賞の対象となった。幾何形体のパーツと動物や人物の顔のパーツをジョイントでつなぐと、他にはないユニークな楽しいオブジェが次々に生み出される。バランスを考えてジョイントしてゆくとファンタジーは3次元の世界に無限に広がる。親しみのある顔はブナ材を使用し、高い技術の手作業で色づけられており、ジョイントも環境にやさしい素材が使われている。包装は簡素で合理的に企画されている。

*THURINGERデザイン賞…元東ドイツ、チューリンゲン州の経済労働省が2年毎に行っているデザインコンペで、企業哲学を具現化している日用品のデザインに対して贈られる賞。





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1.ハンス・ゲオルグ・ケルナー(Hans-Georg kellner)氏 2002年。
2.初期のモデル「カエルのクアック」復刻版のパッケージ。

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