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2009.03.20
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EVENT

 

「湯崎夫沙子 クレイアニメの魅力とテクニック 2009」のご案内 
*終了しました。ご来場ありがとうございました。

イタリア・ミラノ在住の世界的なアニメーション作家、湯崎夫沙子氏が1年ぶりに来日します。 湯崎氏は日本でもNHK『ナッチョとポム』やフジテレビ『ポンキッキ』などの仕事で知られていますが、活動の本拠地はイタリアとスイスです。留学中に「形そのものより、その中にある生命をいかに動かない形の中に表現するか」という自身の彫刻の真髄について話している時、テレビ広告のディレクターから「アニメーションをやってみろ」という言葉をかけられたことがきっかけで、氏のアニメーション作家としてのキャリアはスタートしました。
2006年に小さな会議室はじめたこの会ですが、その後さらに湯崎氏のエネルギー溢れる創作活動にふれたい、話を聞きたいという声があり、そのご要望にお答えするためにも今回、会場は九段下のイタリア文化会館に決定し、昼15時と夜18時半の2回の上映会を開催します。もちろん湯崎氏ご本人からもお話をうかがいます。より幅広く多くの方に楽しんでいただける内容です。この機会をお見逃しなく、皆さまのご来場をお待ちしております。

「湯崎夫沙子 クレイアニメの魅力とテクニック2009」
日程:2009年4月24日(金)昼の部15:00 夜の部18:30
会場:イタリア文化会館 アニェッリ ホール(03-3264-6011 http://www.iictokyo.esteri.it)

〈昼の部〉 YUSAKI LABO  15:00開演 開場は開演の30分前
…世界的なクレイアニメ作家として活躍中の湯崎氏が、エピソードをまじえた魅力溢れるトークで自身の造形志向を語ります。 また40年余にわたる創作活動の中から系統的に選んだ作品を通して、氏のクリエーションの源泉を視覚的に紹介します。インタビュー記事を再構成した資料を配布予定。

〈夜の部〉 YUSAKI SHOW  18:30開演 開場は開演の30分前
…初期のCM、スイスで人気の犬のキャラクターPEOシリーズを含む代表作や日本での仕事などを、湯崎氏の楽しいトークとともにご覧いただきます。ゲストにアニメーション作家の村田朋泰氏を招いてトークセッションを予定。

■チケット料金(昼夜各) 一般1500円 学生1000円(全席自由席)
 *6才以上大学生まですべて学生料金です。 *6才未満のお子様は入場できません。
 *学生券は、当日受付で学生証をご呈示いただきます。

■出演:湯崎夫沙子 進行:小柳帝  夜の部のみゲスト:村田朋泰
■共催:女子美術大学 女子美術大学同窓会 フサコ・ユサキのクレイアニメを広める会
■協力:イタリア文化会館 (株)国際メディア・コーポレーション 


YOUTUBE動画へのリンク
http://www.youtube.com/watch?v=qTr75NQG61I



Peo Gallery" TV series for Swiss National TV at FusakoYusaki Studio, Milano All Rights Reserved Fusako Yusaki Studio, Milano



湯崎夫沙子(ゆさき ふさこ)プロフィール  2008.05作成

1960
  女子美術大学 芸術学部 図案科卒業 在学中より二科展出品 (彫刻)
1963
二科展 彫刻部 特選賞 受賞
1964
イタリア政府給費を得て留学
ミラノ・ブレラアカデミィのルチアノ・ミングッチイ教授の許で立体造形の研究

1971
イタリア優秀テレビ広告、粘土アニメで バガット・ドーロ金賞 受賞
ブランカ蒸留酒社より 作品賞 受賞

1972
カンヌ映画祭 短編粘土アニメで ライオン銅賞 受賞
1973 イタリアの独立労働許可を得て STUDIO YUSAKI を設立 以降 粘土アニメを中心に活動
1983 短編 「失われた5ツの世界」 ジェノバ市長賞 受賞
1984 イタリア・ルッカ国際アニメ映画祭で 16回グランプリ(大賞)を受賞
1985 第5回「ハラアニュアル展」 東京原美術館に参加
1989 日本 「エイボン年度賞」 の芸術賞 受賞
1990 広島国際アニメ映画祭国際審査員
1993 環境キャンペーンの為、イタリアから3名のアニメーターが選ばれ CHANNEL 5で制作した
スポットは WWF のシンボルメッセージとして世界中にテレビ放映された
1996 イタリア文化環境省主催 イタリアの7人の日本人展(於 ローマ国立伝統芸術美術館)
1998 イタリアの7人のサムライ展 4月~11月末迄
倉敷・大原美術館、高岡美術館、新潟市美術館、三鷹ギャラリィーで巡回展示
2001 イタリア「CARTOOS ON THE BAY」国際テレビ用アニメ映画祭 プルチネルラ賞 受賞
2003 全世界アニメーター連作による 連句 ”冬の日” 制作参加
2005 イタリア パリヌーロ市国際アート映画祭 キャリア賞 受賞
2006 フランス アヌシー国際アニメ映画祭にイタリア アニメーションとして立体作品展示参加
2007 フランス アヌシー国際アニメ映画祭に 作品のパネル展示
イタリア・ブスト・アルシーシオ市主催映画祭
バルデルラ美術館にて YUSAKI FUSAKO 作品展
2008 湯崎夫沙子氏を囲む会 「クレイアニメの魅力とテクニック」開催 於:武蔵野商工会議所
イタリア「Cartoons on the Bay」国際テレビ用アニメ映画祭 プルチネルラ キャリア賞受賞



イタリアで彫刻を学んでいた頃、「動かない形の中に見えない動きの存在」という彫刻真髄について話している時に、テレビ広告のディレクターからの「それを、アニメーションをやってみたら」という言葉をきっかけに、氏の粘土アニメーション作家としてのキャリアがはじまる。1970年代、未だテレビが白黒の時代にその作品は広告として国営テレビを通して全イタリアに放映され、メタモルフォーズ(変形する)手法の作品は大人も子供も魅了し、粘土の魔法使いと云われ粘土アニメーションの一人者となった。以降、現在もミラノに拠点を置き、イタリアやスイスで粘土アニメを中心に活動。短編、テレビタイトル、ビデオクリップ、子供番組用シリーズ等の制作を続けながら、上記以外にも「ブルガリア国際アニメフェスティバル」(1983)など、国際映画祭での入賞は多数。後進の育成にも関わり、ヨーロッパデザイン学校(ミラノ・セクション)イラストレーション科で教鞭をとる(1987 から)ほか、国際アニメ映画祭での審査員も数多く務めるなど現在も活躍を継続。また2007 年、イタリア国立大学文学部学生による YUSAKI FUSAKO の全作品(2007 年8月まで)を研究テーマにした卒業論文が、認められ首席を獲得し、書籍化もされている。今年4 月にはこの40年間、イタリアをアニメーションの制作の地として選び、力強い芸術性と数多くの作品を通して日本の繊細な精神とヨーロッパの歴史あるアニメーション文化を統合させ、イタリアのアニメ界に貢献した事に於いて、Pulcinella Award alla Carriera 2008(上記年譜参照)を受賞。日本での仕事はNHK『ナッチョとポム』やフジテレビ「ポンキッキ」などで、継続中のものもあるが、活動の本拠地はイタリアとスイス。
作品は全て形と色と音で成り立ち言葉はなく、粘土アニメーションの詩人と評価されている。


●夜の部ゲスト 村田朋泰(むらた ともやす)
1974年生まれ。東京芸術大学大学院修了。大学在学中に制作した『睡蓮の人』で第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞。同大学院修了制作『朱の路』も、第9回広島国際アニメーションフェスティバルで優秀賞ほか受賞歴多数。作品に感銘を受けた小林武史氏の依頼により、Mr.Children「HERO」PVやステージ用アニメーションを担当。2006年2月~3月「村田朋泰展 俺の路・東京モンタージュ」目黒区美術館、2008年4月~5月「夢がしゃがんでいる」平塚市美術館 など個展も開催している。http://www.tomoyasu.net/

●進行 小柳帝(こやなぎ みかど)
1963年生まれ。ライター、編集者、翻訳者、フランス語講師。映画・音楽・デザイン・知育玩具等の分野を中心に、雑誌や映画パンフ、CD等、様々なメディアで活躍している。著書に『EDU-TOY』、『世界のグラフィックデザイナーのブックデザイン』、共書に『イタリア アニメーションの世界』、翻訳書に『ぼくの伯父さんの休暇』、『サヴィニャック ポスター A-Z』、近著に『ROVAのフレンチカルチャーA to Z』などがある。自身の主宰するフランス語教室ROVAも好評。問い合わせ先:http://www.ecole-rova.com/